ニコニ広告を試してみた -運営が見つけた新たな金脈-

いつのまにかニコニコ動画でニコニ広告というサービスが始まっており、ランキング一覧に表示されている動画が金色や銀色で縁取られ何やら賑やかな雰囲気になっています。

【ニコニ広告とは】お気に入り動画や自分の動画を広告できるサービス(以下略)


うわ、これは面白い。そしていろんな意味で画期的。


とりあえず、私もやってみました。本日のランキングはこんな感じ

というわけで今回一位にランクインした小沢代表の動画を広告してみたいと思います。


ポイントが必要ということなのでwebマネーで500ポイントを購入(クレカ、webマネー、ケータイ払いがOKなのでプレミアム課金と同じ手順で行います)



・次に動画のニコニ広告のページに入って広告するタグを選択し、ポイントを入れるそうです。


そして無難な「小沢代表」タグにポイント投入。 1クリックに対し、100ポイントが支払われます。


ポイント支払いと同時に宣伝コメントも投稿できます。

これで完了です。

過去に広告をした人の履歴を見ることもできます。これはその一覧の一部を抜粋。投稿されている時間を見ると数分おきに誰かが広告を入れていることが分かります。

どれくらいの頻度で広告が入れられているか計算してみました。
3/15日 AM11:30からPM12:30の【現在の宣伝ポイント】の推移を見ると、11:30分時点で「148,600ポイント」、そして12:30には「161,700ポイント」に増加
実に一時間で、13,100ポイントも増えていることになり、100ポイント=¥100の現金収入が運営に発生していることになります。


このサービスで一番面白いなと思ったことは、ニコニ広告を赤字脱却のためのサービスとして勝負を賭けているように感じたこと。そしてニコニコ動画の収益を大きく占めるプレミアム会員のサービスに次ぐ、新たな収入の柱にしたい思いがあるのではないかと感じました。人気のある動画には「振り込めない詐欺」というタグがつくことがあります。ニコニ広告はそんなユーザのニーズを現実に可能とした画期的なサービスだと思います。
動画を広告するといっても実際には運営に援助していることに過ぎないのですが、動画を広告するという建前によってリアルな現金の行き来をオブラードに包み隠すことができるのです。

振り込めない詐欺」をニコニ広告が本当の意味で役割を担うためには、集められた収益の数%でも動画製作者に支払われることが必要だと思いますが、大抵のケースでは権利問題が絡みすぎるので自主制作の動画以外はほとんどがアウトでしょう。


それでも、動画製作者にとっては自身の動画が広告され支持されているということは大変モチベーションが上がることでしょうから、動画製作者・運営、両者にとって互いにメリットが生まれる良いサービスと考えるべきだと思いますね。